学生の声– 地域医療実習を終えた医学生たちの声を、一部ご紹介します –

医学科5年生 橋口 悠祐

「地域医療が教えてくれた、医師の本質」

地域医療実習を経験できて、本当に良かったと思います。大学病院で見てきた患者さんは全体のわずか1%だと聞いていましたが、地域に出てみてその意味を実感しました。地域では患者全体の数十%に目を向ける必要があり、医療のニーズの幅広さを肌で感じました。
特に印象に残ったのは、検査や治療は医療のベースに過ぎないということ。大学病院では目の前の検査や治療に集中していましたが、地域では「この治療は本当に必要なのか」「患者さんの希望は何なのか」を考えることが当たり前になっていました。
看取りについても深く考えるきっかけになりました。高齢者の寿命や生き方を考えたとき、ガイドライン通りの治療が正解ではないことが多い。患者さんと家族に死が近いことを伝え、今行っている検査や治療の意味を理解してもらうことが大切だと感じました。
この経験を通じて、医師に求められるのは専門に縛られない柔軟さ、どんな背景の患者にも分け隔てなく医療を提供する力、そして患者の希望に寄り添った提案だと強く思いました。